カテゴリ:野遊び 絶滅倶楽部
消えゆく中越の茅葺き民家集落
・人が棲んで使われている茅葺き民家群といえば、会津の大内宿、飛騨の白川郷、そして京都北部の美山町の三大茅葺き集落が有名ですが、いずれも観光地となっていて保全されています。
・大型の茅葺き一棟の葺き替えは2000万円以上といいますから、観光収入のほかに公的資金援助がなければとても維持はできません。純然たる茅葺き家屋は絶滅危惧種で、毎年のようにトタン張りに変わっていきます。
・この新潟県柏崎・高柳の荻ノ島も日当たりの良い扇状地に、環状に茅葺き民家が点在していたそうですが、今やわずか数軒。観光を目的にしていないので、生活に使用している茅葺きはあと数年で保存棟だけになりそうです。観るなら今のうちです。
・素晴らしい風景の中にあるので絵描きや写真家が多く訪れることでも知られています。これは保存棟の三軒。
・改良されながら使われています。茅葺き民家は生活してこその美しさです。移築されたら魅力がなくなります。この環状集落は300年以上前から人が住んでいたといいます。
・荻ノ島のメインストリート。まったく観光地化していないので、集落入り口の駐車場に車を置いて徒歩で散策することになっています。
・茅葺きを生かした新築の家がありました。こういう活かし方もあります。
http://www.jonnobi-takayanagi.jp/stay/oginoshima/oginoshimafurusatomurakumiai.html
(水彩スケッチ画・雪村 旬)画の無断転載不可
次号7月25日金曜日
by 2014.07.21