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興味や好奇心で脳を活性化する図鑑
・テレビは相変わらず知識や雑学を問うクイズ番組を流しているけれど、今や答えはスマートホンで足ります。記憶力や勉強の多寡はA Iに任せりゃいい。"教養がある"とは「知識の総量」とか「よくものを知っている」ではなく、"己の欲望をコントロールする力"であります。まあ、自民党員にしろ兵庫県知事にしろ、欲を制御できない人の多いこと。
・知識はTVなどのメディアやSNSで受け取るものではなく、こっちからアプローチするから面白く、脳を活性化します。最近興味深い図鑑を2冊、目にしました。一つは「感動する地図帖」2420円で、テーマによって世界地図を色分けします。
・例えば下世話なテーマですが、「人口10万人あたりのへビーメタルバンドの数」。圧倒的に北欧でフィンランドが断トツ。寒いからかロシアと接しているからかわかりません。
・マクドナルドのない国はアフリカと旧ソ連圏なのはどうしてなのか。「ミスワールドの優勝者が多い国」はインド、ベネズエラについで英国(ここで始まった)、ジャマイカ、そしてアメリカは6位。人口比ではなくなんなんでしょう。実に思考を巡らす面白さがあります。ただ、判型が小さく見にくい。
・もう一点は「身近すぎて気づかない 偉大な発明図鑑」3300円。絆創膏1920年アメリカ、卵パック1918年カナダ、牛乳パック1929年スウェーデン、安全ピン1849年アメリカ、ベルクロ1955年スイス、瞬間接着剤1958年アメリカ、プチプチ1957年アメリカ、ゼムクリップ1899年アメリカ、バーコード1973年アメリカ、付箋1980年アメリカなどなど身近なモノをあげてみました。アメリカが多いのはやはり多民族多様性国家のせいでしょう。独裁の均質性組織、国家からイノベーションは生まれません。
・2冊とも日経ナショナルジオグラフィック刊の翻訳ものなので、ちょっとピンとこない点もあります。日本版があったら面白い。例えば日本発のQRコード、ネオジウム磁石、フリクソンボールペンなどなど。
次号12月30日月曜日
by 2024.12.27