カテゴリ:季節 野遊び
契約率100%の賃貸物件
・木の葉が落ちて鳥を観察するのにいい季節です。庭やベランダにミカンをおくとメジロ、牛の脂身はジョウビタキやシジュウカラが集まります。パンくずや米粒をおくと雀や鳩、それにヒヨドリが来ます。ヒヨドリはいいとして、鳩はまわりを汚すので困ります。その点、ひまわりの種はシジュウカラ専門なので安心です(ときどきカワラヒワも)。
・シジュウカラは都会で増えているようで、メジロやムクドリ、ヒヨドリより頻繁に訪れます。この季節にペアで来るのは、ついでに来春の子育て用賃貸物件も探しているようで、巣箱がかけてあるとのぞいていきます。住宅難で雀が減っているといいますが、シジュウカラも部屋探しに苦労しているのかもれません
・木にかけた巣箱の底が抜けたので、新築しました。形はいろんなタイプがありますが、図にしたモノは入居率100%、20年以上にわたって毎年、5月頃に入居して、子育てをして巣立っていきます。3回ぐらい新しく作り替えましたが、設計は同じです。
・人間の側にいるとカラスに襲われたりしないので安心なのでしょう。そのくせ、雛がかえってからは、近くによるとジジジジと警戒音を出して追い払おうとするので、「おい、それはないだろう」とちょっと腹が立ちますが。
・この5月に貸した(無料ですが)シジュウカラのペア。子供がたくさんいたのか、親は餌探しに必死でやせこけていました。巣立ちが未明のため、何匹出て行ったのかわかりませんが、餌をねだる騒がしさから4、5匹だと思われます。
・この完璧な巣箱の設計者は、須田孫七さんという中学校教諭を長年つとめた生物学者(現在は東京大学総合研究博物館協力研究員)。入り口は5センチで小さく感じますが、一直線でこの穴に飛び込みます。厚さ2センチの杉板を使用。この設計図をみせて東急ハンズで切ってもらうことが出来ます。材料、手間賃こみで3000円弱。各部分の寸法はセンチ。
by 2012.10.22