クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:文房具 

1.3mmシャープペンが優れている5つの理由

・鉛筆が再評価されているようです。正確にいうと鉛筆風シャープペンシル人気で、例えば北星鉛筆の「大人の鉛筆」とかコクヨの「小学生シャープ」とか。そこで気がついたのですが、最近は予定や忘れないためのメモを太軸シャープで書いていることです。

・その昔、取材メモは0.9mmシャープでした。文字をたくさん書いたりには良かったのですが、ちょっとしたメモや走り書きには鉛筆に限りなく近い1.3mmが心地よいということがわかってきました。

・様々なジャンルがこの1.3を採用しています。まず鉛筆に近い書き味で、力が入っても丈夫で折れないので小学生の鉛筆の代わりとして(コクヨ)。同じような2mm芯というのもありますが、これは先を削らなければなりません。

・次にこの太さならちょっとしたスケッチにも使えます(ステッドラー)。もちろん速記用としても売られています(アリスト)。特殊用途として大工仕事で寸法を記すのに使うすみつけ用も1.3mmです(タジマ)。そして、試験で塗りつぶすマークシート用もあります(ぺんてる)。こうしてみると1.3mmという太さは魔法のサイズのようです。

・コクヨの「小学生シャープ」ですが大人にも人気で、大人用デザインがこれです。鉛筆に近い軽さが美点です。下のオロビアンコ・ヴァージョンはロゴが違うだけです(芯を入れるノックボタンの形が微妙に違いますが)。小学生が使い易いための滑り止めの表面処理は大人には不要ですね、汚れが目立ちます。コクヨが素晴らしいのは2B芯があることです。他はどれもBかHBです。

・長時間のスケッチでも疲れない極太三角軸のステッドラー。軽くてバランスがよく指先を使う細かな動きが容易です。回転して繰り出す消しゴムもたっぷりあります。その上のファーバーカステルも同じタイプですが、芯が1.4mmと特殊で、なぜそうしたのかわかりません。コクヨの1.3mm2Bが使えません。

・オーストリアの製図メーカーが作るARISTO 3fitは太三角軸なので、速記もメモもスケッチもいけるオールラウンダーです。消しゴムは繰り出し式で2cm以上あります。金属パーツがうまく使われていて高級感があります。時々文具系セレクトショップに置いてあるのですが、日本一の画材店、新宿・世界堂でみつけました(税込945円)。

・タジマのすみつけシャープ1.3mmメタルヘッド。木材などに印をつける建築用シャープで、「0.9だと折れやすく、2.0だとすみつけ線が太くなるので削りが必要」と包装袋に書いてありますが、まったくその通りです(税込934円)。製造はぺんてるです(これの廉価版がマークシート用シャープですね)。メタルヘッドは工具箱の中でハンマーなどに混じって負けないためだと思いますがボディーは一番スリムで、持ち運ぶならこれです。

次号4月29日月曜日

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