カテゴリ:文房具
夜更かしの猫なる静音ボールペン
・この間ライブハウスで、エレキギターのロックバンドとブラスバンドを聴く機会があったのですが、大爆音で耳に指を突っ込みました。こっちは音を身体で感じたい歳ではありませんから。
・日本は繊細で微妙な音や環境を楽しむ国なので、"閑さや岩にしみ入る蝉の声"だったり"陰陽礼賛"だったりのはずですが、生活音はうるさ過ぎます。朝のTV情報番組もテレビ朝日を選んでいるのは背景に音楽等の雑音が一切ないからです。
・特に気になるのは人工音。インターホンからパソコンの立ち上げ音、冷蔵庫の閉め忘れ音、洗濯機の終了音、"お風呂が沸きました"まで、最近は人工の音が多過ぎます。
・ボールペンのクリック音もその一つ‥‥と登場したのが静音ボールペン。万年筆や鉛筆のサラサラ音は気になりませんが、なぜかクリック音は、隣でカチカチやられるとイラッとします。
・最初がぺんてる発売の油性ボールペンで、名前がカルム、フランス語の"静かな"(写真:上、 0.5、0.7、165円)。さらにこの間サンスター文具からミュート・オンというのが出て、これは音楽用語で消音の意。こっちはゲルインクで(写真:下、0.5、264円)。
・なおサンスターのはボディーの色表記が"夜更かしの猫(写真)、鯨の居眠り、真冬の恒星、浜辺の小瓶、象のねごと"とかで面白い。
・で、どっちが静かかというと、iPhoneのデシベル計アプリでの計測によれば、カルム23dB、ミュート・オン19dBになります。ちなみに20dBは木の葉の触れ合う音、40dBは住宅地の昼間ということらしい。
・ともあれ、図書館での勉強、会議でのメモ、リモートでの打ち合わせで使うために1本あってもいいです。
次号7月28日金曜日
by 2023.07.24