・エルバン（HERBIN）というパリの超老舗1670年創業のインク会社があります。付き合い始めは「ローラーボールペン」という＂ボールペンの使い易さで万年筆インクの字が書ける＂という優れたペン。1100円と廉価でカートリッジを使うインクの種類も豊富です。

・実利主義の製品が多いのですが、フランスだけにエスプリに富んだ不思議なインクもあります。まず香り付きのもの。バラとかラベンダーとかだけでなく＂カカオ＂なんてのもあって、手紙を開くとぷーんとチョコレートの香りが漂ってなかなかいいです。

・さらに不思議なのが＂インビジブルインク＂というインク。透明なので、書く時も読む時も見えません。夜光と書いてあるので夜光るのかというとそうでもない。使う時も読む時もブラックライト（UV、紫外線光）が必要です（写真はブラックライトを当てて撮影）。はたしてこれはどう使うのか？

・まったく読めませんが、ブラックライトを当てると字が浮かび上がります。つまり書く時も当てながらでないと何を書いているかわかりません。

・左がカカオブラウンで2200円、右はインビジブルインクという夜光インク、2970円（つけペン用）30ml。

https://www.shop.quovadis.co.jp/SHOP/hb13690.html

・エルバンの傑作筆記具「ローラーボールペン」。透明以外に黒ややや大型の通常インクが使えるモデル（ポンプが付属）もあります。

次号8月4日金曜日