カテゴリ:文房具
日本の文具は世界一、でもデザインが
・海外からの観光客2000万人を目標にしていますが、空を覆うあの電線を何とかしなければなりません。日本の街や道の景色を損ねているのは、あれです。京都は看板規制を始めましたが電信柱はそのままで、狭い路地は蜘蛛の巣だらけです。清潔や安全やおもてなしだけでは、観光立国は無理です。
・自民党の小池百合子議員はずいぶん前から電線廃止運動をしています。昔会った時に、かつてアメリカもそうだったという、1930年代のニューヨークの空を覆う電線写真を見せてもらいました。主義主張はともかく電信柱撤去は大賛成。
・埋め立て地の湾岸ベイエリアや東京駅周辺の再開発地など新しい場所は地下になっていますが、日本中どこへ行っても蜘蛛の巣だらけ。街や住宅地の空を見上げると蜘蛛の巣、どんなオシャレな店や家も窓を開けると蜘蛛の巣。都市設計家、建築家をはじめ、あらゆるデザイナーなる人々はこれが見えているはずですが。
・この風景を見て育った子供たちに美的センスが身につくはずがありません。世にあふれる建物、自動車、自転車、住宅、看板、家電を見ればよくわかります。
・文具も機能、性能、アイディアで世界一ですが、デザインは周りとの関係を考えてません。テーブル、机の上、カバンの中や手帳と馴染む意匠ではないです。街の風景と同じでデザイナーは周りとの調和を考えていません。
・というわけで、このマーカーです。デスクトップに転がっていても気になりません。バッグの中でもマニキュアのビンです。
・ドイツ製のブルンネン マニキュア型蛍光マーカーは一本180円。
http://www.hightide-online.jp/fs/hightide/item-ft107
次号8月25日月曜日
by 2014.08.21