・ハサミというのは完成された道具で、改良の余地はあまりないと思っていましたが、このところ新機能商品が各社から出ています。ベストセラーになっているのがPLUSのフィットカットカーブというもので、刃がカーブを描いて向き合い、開きの大小にかかわらず常に角度が30度をキープするために、軽く切れます(3倍とか)。

・ただフィット感抜群といっている柄のコーティングが汚れやすく、デザインも文具ファンにはいまいちです。

・その点、今年の文具大賞とグッドデザイン賞を受賞したRaymayのSWINGCUTなるハサミは、やはり同じようにカーブした刃なのですが、支点位置がオフセットしていて(このため刃の長さが違う)、引きながら切ります。このスウィング構造で軽い力で切れるというのですが、使い比べると差は微妙であります。それよりもこっちのペリカンのようなデザインがユニークで質感も上です。

・開くと刃の長さが違うのがわかります。切り進むとき支点が下にあるので右側の紙が下に逃げて柄に当たりません(これは素晴らしい)。下側にくる柄は厚く太くなっていて握りやすい。いやあ凝ってます。

・最上位のチタンコート・モデルSH120は1200円＋税。

http://www.raymay.co.jp/homestationery/contents/swingcut/movie.html

次号11月17日月曜日