クールシニアのウェブマガジン

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:文房具 絶滅倶楽部 

著名クリエーターが愛用した伝説の鉛筆

 メモ、スケッチそれにものを考えながらのイタズラ書き、などなどは鉛筆が最適です。削ったり消しゴムでこすっているときの間がいいのではないかと密かに考えています。となると消しゴム付き鉛筆が便利なわけで、現存品を買い足したり、アンティークを集めたりしているのですが、消しゴムの大きな復刻鉛筆が登場したので手に入れました。

  California Republic Stationersというアメリカの企業がBLACK WINGという伝説の鉛筆を復刻しました。PENCIL.COMというサイトにはこんな記事が載っています。“著名な芸術家、音楽家、作家、例えば「ウエストサイド・ストーリー」の作詞家スティーブン・ソンドハイム、同じくウエストサイドの作曲家で指揮者のレナード・バーンスタイン、それに帝国ホテルを設計した建築家のフランク・ロイド・ライトが好んで使った鉛筆。エデンの東の作者ジョン・スタインベックは、「いままでで最高の鉛筆、黒く柔らかいが折れず、紙の上を滑空する」と感想を述べている···”などなど。

   黒いBLACK WINGが4Bと柔らかく、スタインベックやソンドハイムが好んで使ったものと思われます。銀色のはHB、ともに一本189円。銀の方には、「半分の筆圧で倍のスピード」というキャッチコピーが入っています。ところで、この鉛筆は日本製です。そのせいか木の材質も良く削り味書き味優秀。通常の消しゴム付きと違い、かなり大きくこれなら消しゴムをは不要です。ゴムが写真のように替えられるようになっています(スペアの消しゴムは日本では売ってないようですが)。ゴム部が大きいので鉛筆としてのバランスは悪く、先を持つとやや後ろに引っ張られるのがちょっと気になります。

  世界に誇る鉛筆の最高級品三菱HI-UNIが一本147円ぐらいですから、この消しゴム付きの価格は妥当かも知れません、HI-UNIには消しゴム付きがありませんし。実物を見るなら東京・銀座の文具店FRED&PERRYにあります。http://fredandperry.shop-pro.jp/?mode=f6

 

 

 

  今、手に入る消しゴム付き鉛筆は、トンボと三菱、それに文具王国ドイツのステッドラーとリラがたまにあるぐらいです。硬度はほとんどHBでトンボと三菱にはBがありますが、相当大きい文具店じゃないと置いてありません。本当は2Bぐらいが欲しいのですが。

  コレクションは上から、三菱の現行モデル9852、三菱のリサイクル鉛筆9852EW、トンボの2558とそれのリサイクル版、ステッドラーNoris、リラ2515、そしてここから下はアンティークで、ファーバーカステル、製造終了した三菱の旧JISマーク付き、日本鉛筆製造の飛行船、今は無きコーリン鉛筆の消しゴム付きで、これはゴム部の金具が磁石になっていて金属につきます。冷蔵庫などに貼っておけるのですが、鉛筆にはオフィス、スクール、カーと書いてあります。最近アンティーク文具が人気なのか、セレクト文具店でよく見かけます。

次号7月9日月曜日(ほぼ毎週金曜日と月曜日発行)

 

 

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