カテゴリ:文房具
多様化細分化の優等生は文具業界
・成熟社会の我が日本、そこに住む人々は多様化細分化し、それに対応した市場や商品を開発しないと経済は活性化しない(内需拡大しない)と思っているのですが、見事に対処しているのは文具業界です。
・業務用のウェブ販売、品揃えを誇る大型店舗、ニッチマーケットのためのセレクトショップ‥‥とあらゆる層をカバーしています。
・技術革新(消せるフリクソンペンや0.2mmのorenzシャープ)だけでなく、最近は「テープノフセン」のようなグッドデザイン受賞もあります。中でもコクヨは潜在需要の開発が巧みで、超マニアックな「本当の定規」もあれば、この「One-Patch Stanp」のような“あれば助かる”文具まで作ります。
・歌詞や楽譜をプリントして、2穴パンチで開けて束ね、さらにシールで穴を補強します。ファイルにした楽譜は入れたり出したり、順番を変えたりするので、補強しないとすぐ切れてしまいます。今まで同じコクヨの1穴用(これはこれで、手張りより圧倒的に楽でこのジャンルNo.1)を使っていたのですが、ワンプッシュで2穴にシールが貼れます。
・コクヨのOne-Patch Stamp 今まで穴に1枚づつスタンプしていたのが、1回で済みます。ものすごくニッチな文具です。その昔、コクヨの部長さんと「いいパッチスタンパーがない」、「こんどうちからいいのが出ますよ」と、穴の補強だけで話が盛り上がったのを思い出しました。あれからさらに進化(ニッチ化?)したようです。写真左上の2穴パンチはサイドゲージ付きのCARLデコレで、折って印を付けなくても中央に穴が開けられます。
次号1月8日月曜日
by 2018.01.05