カテゴリ:文房具
やっと登場した、周りと調和するボールペン
・環境に合わせて色を変えるタコやカメレオンがいますが、自然界は周りとの関係、全体としての調和が基本原理のようで、人間の作るものももう少し見習って欲しいものです。
・住宅、店舗、看板、自動車などを見ると、美術学校やデザインスクールでその辺をちゃんと教えているとはとても思えません。
・それでも少しづつ進化しているようで、家電に続いて日用品にも周囲に馴染む、自己主張し過ぎない製品が増えています。
・このゼブラのブレンもその一つ。毎日使うボールペンにロクなデザインのものがないと常々思っていますが、やっと一つ出たという感じです。ヨーロッパ製のものは、デザインはシンプルでいいのですが、性能的には日本製に劣り、値段も高い。
・ブレンはその名のように、徹底的に振動を抑えるブレない設計(ペン軸の支え、組み込み精度、インクカートリッジの太さ、低重心・・・などなど)をしたということです。ウェブ上には疲れが少ないとか、滑らかとかの評価が散見しますが、使ってみてそれほどの違いは感じません。
・それよりも美点は見た目。nendo代表の佐藤ナオキ氏のデザインということですが、シンプルでモノトーンのデザインはテーブルに転がっていても、周りに調和します。
・ボールペンの大ベストセラーであるジェットストリームと比べると、太く(10.7mmに対して11.7mm)、重く(9.5gに対して12.5g)、ずんぐりしています。
・個人的に筆記具の基準を鉛筆としているので、ジェットストリームの方がスリムで使いやすく感じます。まあ好みの問題なのでなんともいえませんが、今の若い人たちの握るようなペンの持ち方だと軸が太い方が疲れないのかもしれません。
・エマルジョンボールペン ゼブラ ブレンは0.7と0.5があり、150円+税。ボディーカラーは白、黒、グレー。インクは青と赤もあり(ボディーは白)。なお、業界基準がどうなっているのか不明なのですが、ブレンの0.5はジェットストリームの0.38、同じように0.7は0.5とほぼ同じ太さです。
https://www.zebra.co.jp/pro/blen/
次号2月15日金曜日
by 2019.02.11