カテゴリ:文房具
手帳はなぜかフランス製が優れています
・来年2013年の予定帳を選ぶ時期です。シニアになると予定が少なくなるので、見開き1週間でスケジュールが見渡せるものがべんりなんですが、この1週間ダイアリーはなぜかフランス製に優れたものが多いです。
・とりわけ気に入っているのが、使った日のページ端を破るためのミシン目がついているもの。これだと、ミシン目部分を指で挟むだけで「今日」がパッと開きます。リボンやしおりだと一手間増えるのに、ほかの手帳はなぜこうしないのでしょうか。
・日本製だとセレクト文具のデルフォニクス製の手帳だけです(数種類ありますが、最小サイズがA6文庫判です)。
・最初にこの工夫に気がついたのはエルメスの手帳で、さすがエルメス、リフィルが高いだけある(リフィルだけで15000円近くします)と思ったのですが、クオバディス製も同じだし(たぶんオリジナルはこっち)、時間の目盛り、その週のto Doもついている一番小さいTripというモデル(このリフィルはエルメスに使えます)に乗り替えました。
・左からクオバディスTrip Prestige、エルメス、デルフォニクス(すべて日本の休祭日対応)。この1週間予定帳を初めて考えたのは、ドクター・ベルトラミというフランス人の医者で、自分のスケジュールを管理するためにデザインしてスタンプを作り、紙に写して使っていたらしいです。
・ところがこのアイディア、既存の手帳会社に見向きもされなかったので自分で会社を作ります。それが1954年に誕生したクオバディスというフランスの手帳メーカー。1962年にはルーブル美術館での産業博覧会で「20世紀の偉大な製品」に選ばれ、1967年モントリオール万博賞も受賞し、「クオバディス・ダイアリーは発明」と評価されたそうです。
・3種とも見開きがパラッと平らになります。一時流行った聖書サイズのバインダー式は左ページの書き込みの時、筆記具を持った指が中央の出っ張りにあたって書きにくいです(エルメスのバインダーは径が小さいので気になりませんが)。
・ミシン目はエルメスとデルフォニクスが丸く、指でちぎりやすい形状です。クオバディスの創立者、ドクター・ベルトラミの最初のスケッチにすでにこのミシン目が描かれてるので、先駆者かもしれません。
・左がオリジナルのビニールカバーですが、いかにも安っぽいし、リフィルだけ毎年売られているので、上等のサードパーティー革カバーを探しました。
・右がTRIMという日本の職人が作ったコードヴァン製のTrip専用カバー(22050円)。使い込むほど艶の出る革で、エルメスのような縁が切り落とし仕様ではなく、端を薄くそいで折り返して縫うという丁寧な作りでスリムです。http://www.tetyou.com/shopdetail/019000000002/order/
by 2012.11.02