・犬が靴やら人形など、いろんなものを小屋に持ち込みますが、狩りの本能の表れと言います。収集癖のルーツは狩猟本能だとか。あるかと言われれば少しあります。

・嵩じると強迫性障害になりますが、芸術家や職人の類は多分にそのケがあります。金をかければ集められる腕時計、ナイフ、スニーカーとか、数を誇る箸袋やマッチ箱、切手も興味はありません。イラストレーターのみうらじゅん氏の収集は、ちょっと面白いです（例えば1日1本とか2本しかないバスの時刻表を、「地獄表」と言って収集しています）。

・最近は断捨離中なので、集めません。若い頃は「世界のオタマ」とか「世界のハエ叩き」とか、爪切り、ギターのカポタストなどをコレクションしました。いずれも人類が１つの目的のためにアイディアを凝らした道具たちで、まあ人間はいろんなことを考える生き物です、その工夫具合が面白くて集めました。

・もうやりませんが、最近目についたのはゼムクリップです。あの銀座・伊東屋の赤い看板になっているやつです。ゼムとはイギリスの企業名だそうです。これも紙をただ挟み束ねるだけなのに、様々な工夫を凝らしたものがあって作った人間を思い浮かべる楽しみがあります。

・仏像シリーズ、電球型、富士山型、蝶とトンボ型、ト音記号型、ミッキーマウスなどなど。このほかミドリの動物シリーズもあります。集めている人はいますね、きっと。

・最近無印良品の店頭に並んだ「ステンレスワイヤー文具」。カードホルダー（左上190円、文字通り20枚ほど挟める名刺入れですが、使いにくいです）、カードスタンド大小（下２つ190円、これはシンプルで良いです）、ゼムクリップの大容量版（右上190円）。

次号11月19日金曜日